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「元気なカラダと運動器」#2 骨の役割は?

 大人の骨は206個あります。頭、顔、胸、背中に80個、左右の腕、脚に126個。両手の骨だけで54個、つまり全身の骨のおよそ4分の1もあり、それだけ人間にとって手の動きが大切だということです。子どもの頃には、仙骨は仙椎という5個の骨、尾骨は尾椎という35個の骨などのようにまだ1つの骨になっていないので、大人よりも骨の数が多くなっています。人の体の中で最も大きい骨は、太ももにある約40㎝の長さの大腿骨。最小の骨は、耳の中にある39㎜ほどの3つの骨から成る耳小骨。小さいけれど、外からの音を鼓膜に通して耳の奥の内耳に伝える重要な骨です。

◎骨は内臓を守る  

 たとえば頭蓋骨は、脳を守るヘルメットのような役割を持っています。背骨は脳からつながる神経の束である脊髄を守っています。鉛筆の芯を囲む木の部分を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。胸郭(胸骨と肋骨)は、鳥かごのような形をしていて、肺や心臓、大きな血管などを守っています。

◎骨は体を動かす  

 歩く、またぐ、昇って降りる、走る、投げる、蹴る、跳ぶ、泳ぐなどの運動や、モノをとる、運ぶなど、体の動きはすべて、筋肉が収縮し、その筋肉が付着している骨が動くことによって可能となるのです。

骨は体を支える  

 背骨は、小さなたくさんの骨がタテに結びつき、ゆるやかなカーブを描いています。これによってバランスを保ち、体を支えています。足の骨は、アーチ型の橋のような形になっており、体の重さを支え、動作によって生じる衝撃を吸収します。

◎骨の中で血液成分を作る  

 骨の中の赤色骨髄では、血液の成分である白血球、赤血球、血小板を作っています。つまり骨は単に白く固いチョークのようなものではなく、大切な血液の成分を作り続ける体内の精密機械工場のような役割を持っているのです。

◎骨はカルシウムの貯金箱  

 骨は、カルシウムをたくさん蓄えています。血液の中のカルシウムの量が増えると、ホルモンの働きにより、カルシムは血液中から骨の中に入って蓄えられます。一方カルシムが減ると、同様にホルモンの働きで指令が出され、カルシムが骨から血液の中に入ります。このようにして、体に大切な働きをするカルシウムの量を調節しているのです。