Bone and Joint Decade 運動器の10年 2000-2010
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学校での運動器検診の手引き

はじめに
[1] 検診のための準備印刷物
[2] 健康診断の実際
[3] 事後措置
[4] 留意事項
[5] 「親子のための運動器相談サイト」を改訂したリーフレット
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よくある質問とその回答

Q1:運動器というのは、何ですか?
 「運動器」とは、骨・関節,筋肉,靭帯,腱,神経など身体を支えたり動かしたりする器官の名称(「運動器の10年」日本委員会)です。これらの運動器に関係したけがや障害(故障)、病気を運動器疾患・障害と呼びます。この中には、脊柱の変形(側わん症)や腰痛、骨折、ねんざ、スポーツ障害、肉離れ、などが含まれます。

Q2:なぜ、この運動器の検診が開始されたのですか?
 現代の子どもたちは運動不足による体力・運動能力の低下や運動のし過ぎによるスポーツ障害の二極化した問題が深刻化し、運動器の健康状態の把握や運動器疾患・障害を早期発見することが重要であると認識されています。これまでの調査研究から、何らかの運動器疾患・障害を有する子供たちが1〜2割いることが推定されています。
 学校の定期健診での運動器に関わる項目としては、昭和53(1978)年に脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無について、脊椎カリエスの減少と側わん症に対しての対応の必要性から「側わん症等に注意すること」とされました。
 平成6 (1994)年に児童生徒等のスポーツ外傷・障害の増加に対して、「脊柱及び胸郭の検査の際には、合わせて骨・関節の異常及び四肢の状態にも注意すること」とされました。平成24 (2012)年に文部科学省の今後の健康診断の在り方等に関する検討会は、「保健調査票を活用し、家庭における観察を踏まえたうえで、学校側がその内容を学校医に伝え、学校医が診察するということが適当である。そこで異常が発見された場合には、保健指導や専門機関への受診等、適切な事後措置が求められる」と答申しています。
 平成26 (2014)年4月30日、「学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、平成28 (2016)年4月1日より施行します。

保護者の方へ
Q3:この検診を必ず受けなければならないのですか?
 文部科学省の省令改正により学校保健安全法に基づいて、平成28 (2016)年4月1日から学校定期健診に運動器検診の項目が加わりました。対象学年は、小学校1年生〜高等学校3年生までの全学年です。通学している学校の健康診断には、必ず参加しましょう。

Q4:保健調査票(運動器)の一部の検査は、わからないのですが?
 運動器の10年・日本協会の「親子のための運動器相談サイト」(http://www.bjd-jp.org/oyako/index.php)をご覧いただき、参考にしてください。また、学校の養護教諭にもお尋ねください。

Q5:保健調査票(運動器)を紛失してしまいましたが、どのようにしたら良いですか?
 運動器の10年・日本協会のサイトからダウンロードできますので、A4版で印刷して、記入してください。


養護教諭など学校関係者の方へ


学校医の方へ
Q6:保健調査票(運動器)を参照して、学校医が運動器検診を行う項目は何ですか?
 側わん症の検診と観察項目の内、2〜6の項目で異常所見ありとチェックされている児童生徒に検査を行ってください。

Q7:事後措置で「問題ない」と判定した人には、どのようにしたら良いですか?
 学校医記入欄のところには、何も書かずに、学校医の署名のみしてください。
側わん症あり(経過観察以上)と2〜6の項目で直接検査した児童生徒には、「親子のための運動器相談サイト」のリーフレットを手渡してください。

Q8: 整形外科のことは苦手なので、どうしたらよいですか?
 運動器の10年・日本協会発刊改訂版(平成27年2月)『学校の運動器疾患・障害に対する取り組みの手引き』を参考にしてください。
検診内容に関しては,学校での運動器(脊柱・胸郭,四肢,骨・関節)検診の手引き[4] 留意事項 <各項目ごとの事後措置への判断の目安>を参考にしてください。
疑問に思う場合も専門医(整形外科)の受診を勧めてください。

Q9:事後措置で「経過観察・簡易指導」と整形外科への「受診要」の違いがわかりません。
 実際に短時間での検査・判定は難しいと思いますが、生活での支障の程度が重かったり、痛みが持続したり、体育活動に支障があれば、整形外科受診を勧めてください。これまでの調査研究モデル事業にて整形外科医による運動器検診で、整形外科受診を勧めた頻度は、全体の3〜5%でした。
疑問に思う場合も専門医(整形外科)の受診を勧めてください。

Q10:欠席した児童生徒は、どのようにしたら良いですか?
 通常の内科健診と同様の対応をしてください。

Q11:専門医(整形外科)を受診した後、診察結果報告書をどのようにしたら良いですか?
 専門医からの報告書を保護者,学級担任から確認し、その指示内容をまとめて記載し、体育教諭とともに今後の指導に役立てください。その後は、学校定期健診のこれまでの報告書と同様の取扱いをしてください。

Q12:「姿勢や歩行の状態については、猫背や歩行異常があれば、保護者が保健調査票の空欄に記入し、養護教諭は学級担任、体育担任教諭に指導もしくは学校医に連絡する。」とありますが、具体的にどのようにするのですか?
 いわゆる猫背は学校授業で背筋を伸ばす指導を学級担当教諭にしてもらい、歩行異常は個別もしくは集団で体育担任教諭に授業中に正しい歩容の指導をしてもらい、改善しなければ整形外科を受診するように養護教諭から学校医に連絡する等があります。

 



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