インタビュー 2022.12.09

LiLiCo「挫折にも骨折にも負けない! 自分の感性と対話しながら”幸せ”を増やす方法」

セルフプロデュースで生きる

 いま、芸能事務所には所属していますが、私にはマネージャーがいなくて、基本的に身の回りのことは全部自分でやっています。例えば、お仕事を受けるときの折衝や打ち合わせはもちろん、メイクや衣装の準備も一人。って言うと驚かれるんですけどね(笑)。 

 だって自分のことは自分が一番よくわかってるわけですから、マネージャーに「この子は実は歌が上手いんですよ」なんて説明してもらわなくても自分で言えばいいと思ってるし、私が映えるメイクだって自分が誰より知ってますから、逆に自由でラク。もちろん、荷物もいつも自分で運んでますよ。

 バッグの中身は、基本的に仕事に必要なものも含めて、自分の気分が“アガる”もの。私、荷物は自分の“もう一つの家”だと考えているので、本当に気に入ったものだけを厳選していますね。

 今日、ここに持ってきたバッグも化粧ポーチもアクセサリーもおサイフも、すべて自分で気に入って選んだもの。あとは大好きな姪っ子の写真。それから、このネックレス。7年くらい前からジュエリーのデザインをしてるんですけど、これは5年前にデザインしたもの。四六時中、着けているので、もう自分の体の一部に近いというか、自分のパワーが宿ってる気がするんですよね。だから俳優の仕事の時以外は、肌身離さず身に着けています。

映画コメンテーターの仕事の流儀

 あと、映画の感想をメモするためのノートも必ず持ち歩いていますね。映画コメンテーターとして、私は年間、300〜400本くらい映画を観るんです。

 毎週、出演している『王様のブランチ』のほか、『週刊実話』や『週刊朝日』、『ぴあ』とか『朝日新聞グローブ』なんかにも映画の連載を持っているので、それぞれの媒体の色に合わせて、いろんな引き出しを持っていなくちゃいけなくて、そのために、常に感じたことや気づいたことをノートにメモしてるわけです。

 例えば、週刊誌の場合は男性読者が多いので、この映画のあのシーンに出てくる俳優の服の着こなしや車の運転の仕方がカッコいいからマネしたらモテるかもよ? とか、あの女優のこの仕草がセクシーなので必見! みたいな情報を厚めに書いたりとかね(笑)

 それと、試写会でのメモのとり方もけっこう工夫しています。上映中にノートをめくると、意外と大きな音が出て周りに迷惑かけちゃうので、基本的に1本の映画につき見開きで書いていきます。あと、こだわっているのは手の中にすっぽり収まるくらい短い鉛筆を使うこと。普通の長さのペンだと持ち手に光が反射しちゃうので、これも超重要ですね。

 おかげさまで映画関連のお仕事は昔から途切れなくて、忙しい時なんて、文字通り朝起きた瞬間から寝るまでずっと原稿書き。残業どころじゃなく、もはやエンドレス(笑)。まぁ、私は“好き”を仕事にしているので、締切りに追われていても苦ではないんですけどね。

 こんな感じで常にいろんなものを持ち歩いているわけですが、結局はセルフプロデュースの能力に長けた自分の“脳”が一番大事な宝物かな(笑)。前例のないものをなかなか受け入れないのが日本の国民性ですが、私は前例のあるものには全然興味がなくて、常に新たなことに挑戦したいし、いつも進化していたい。そんな自分をセルフプロデュースしていくのが楽しいんですよね。

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